最近!知り合いのツテで酒蔵が非売品として飲食店に卸している酒粕を貰いました!
こちらの酒粕はスーパーで買う酒粕よりも旨味と甘味が全く違うもので、この酒粕を貰える1月が毎年楽しみになっています(o^^o)
今回は酒粕にちなんで、甘酒の豆知識や作り方について紹介していこうと思います。
甘酒の豆知識について
1.甘酒ってどんなもの?
甘酒とは、かゆ状にしたご飯に米麹を加え、60℃くらいの温度で5時間ほど発酵させた飲み物です。麹菌によって米のでんぷんが糖に分解されるため、甘くなります。また『酒』と言ってもアルコールは含んでいません。
昔から身体に良い飲み物として知られており『飲む点滴』と呼ばれるくらいで、江戸時代では夏の風物詩として滋養強壮剤や夏バテ防止に飲まれていました。
その理由は、脳の唯一のエネルギーでもあるブドウ糖に加えて、ビタミンB1・B2・B6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸を含んでいるからです。病院で栄養補給に使われている点滴とほぼ同じ成分が含まれているのです。他にも、甘酒には消化代謝を促す酵素が豊富です。植物性の乳酸菌やオリゴ糖も含まれているので、腸内の善玉菌を活性化し、代謝機能も高めてくれます。実際、甘酒を飲み続けて、疲れにくくなりましたし、お通じが良くなりますよ!
2.麹ってよく聞くけど何なの?
麹は、発酵食品の一つです。米や麦、大豆などを蒸し、カビの一つである麹菌を繁殖させて作ります。麹の歴史は古く、平安時代には麹を専門に売る店がありました。日本料理は麹が無ければ作ることは出来ないと言って良いほど、醤油や味噌、本みりん、酢の基本の調味料に加えて、日本酒も麹を発酵することで作られています。
3.麹が入手はスーパーか通販で!
最近は、麹が見直されてきてスーパーでも手に入りやすくなりました!スーパーでは賞味期限が長い乾燥麹を置いていることが多いようです。生麹は、麹屋さんが通信販売で出していますので、簡単に手に入りますよ。
◎麹の保存期間について
・乾燥麹 : 冷凍保存で1年ほど
・生麹 : 冷蔵保存で2週間ほど、冷凍保存で2ヶ月ほど
※時間が経ち古くなってくると、真っ白から黄色くなってきます。その場合、発酵力が弱まっているので甘酒より料理用の方が向いています。
4.甘酒の作り方
4-1.500mlの保温水筒で作る場合
- 材料【出来上がりは約500ml】
・もち米 : 1/2合
・お粥用水 : 300ml
※乾燥麹の場合は350ml
・追加水 : 100ml
・生麹 : 100g
※乾燥麹の場合は70g
- 作り方
①.もち米を浸水させる。
もち米を洗い、炊飯器の釜にもち米とお粥用水を入れて1時間~一晚、浸水させます。
②.お粥を炊く。
炊飯器の『お粥』モードで炊きます。
③.追加水を入れる。
追加水を入れて混ぜ、約65℃まで温度を下げます。
④.麹を混ぜる。
ほぐした麹を加え、まんべんなく混ぜます。
⑤.保温水筒に入れる。
スプーンで保温水筒に④全てを入れる。
⑥.栓をする。
保温水筒の栓を少し緩めに締めます。発酵が進むとガスが発生するので締めすぎず、空気が逃げる隙間を作ってください。
⑦.6〜8時間発酵させる。
6〜8時間そのまま置き、発酵させます。
⑧.完成
温度が下がりやすい保温水筒の場合は、4時間くらいで1度、蓋を開けて温度を確認して下さい。55℃以下になっていたら、鍋にお湯を入れて1分ほど蓋を開けて温め直し、60℃まで温度を上げて下さい。その後は再び2〜4時間ほど蓋を軽く締めて放置です。
4-2.炊飯器で作る場合
- 材料【出来上がりは約900ml】
・もち米 : 1合
・お粥用水 : 600ml
※乾燥麹の場合は700ml
・追加水 : 200ml
・生麹 : 200g
※乾燥麹の場合は140g
- 作り方
①.もち米を浸水させる。
もち米を洗い、炊飯器の釜にもち米とお粥用水を入れて1時間〜一晩、浸水させます。
②.お粥を炊く。
炊飯器の『お粥』モードで炊きます。
③.追加水を入れる。
追加水を入れて混ぜ、約65℃まで温度を下げます。
④.麹を混ぜる。
ほぐした麹を加え、まんべんなく混ぜます。
⑤.6〜8時間発酵させる。
炊飯器の蓋を開けた状態で布巾をかけて、保温モードで6〜8時間発酵させます。途中で2〜3回混ぜて、温度を均一にします。
⑥.完成
炊飯器によって保温モードの温度が違うので、ときどき温度計で確認した方が安心です。下がり過ぎた時は、炊飯モードにして温度を上げて、高過ぎる時はスイッチを切り、適温になったら再び保温モードにして下さい。
5.甘酒を保存する時は...
甘酒は完成後も菌が生きています。そのため、常温に置いていると、どんどん発酵が進みます。そうなると、麹菌より乳酸菌の方が優位になり、酸っぱくなってしまいます。そのため、発酵を遅くする保存法3つ紹介します。
5-1.冷蔵、冷凍で保存。
ホーローなどの容器やジッパー付きビニール袋に入れて冷蔵庫で保管すると、発酵がゆっくりになります。発酵がストップするわけではないので、容器は少し開けるようにして下さい。冷蔵庫なら1週間、冷凍庫なら1〜2ヶ月ほど保存可能です。
5-2.加熱して発酵を止める。
麹菌は70℃以上になると死滅します。この性質を使って加熱して発酵を止める方法もあります。これを『火入れ』と言います。やり方は簡単で、鍋に入れて中盤にかけ、一煮立ちさせるだけです。火入れすると、日持ち期間が長くなるだけでなく、甘みも増えます。火入れした場合も、常温になったら保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。
5-3.ペットボトルで保管
500mlのペットボトルは甘酒を冷蔵保存するときに便利です。容器がコンパクトで持ち運びやすいので、プレゼントする時にも役立ちます。保存する時はペットボトルをよく洗って、蓋を締めすぎないことに注意して下さい。少し緩めにして、ガスが抜けるようにしておきましょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょう。
我が家では、いただいた酒粕をお湯で溶いてそのまま頂いています。身体も温まりますし、最も効果を感じたのは朝のダルさを感じにくくなりました。
やっぱり昔から親しまれているモノは、それなりの理由があるということですね。我が家では3月までこちらの酒粕を楽しもうと思います!( *´艸`)
ちなみにですが、甘酒にすると料理の幅が広がります。調味料感覚で使えて、普段の料理で味わえない甘みのある一品が出来るのでオススメです。
当ブログでは様々な料理を紹介しています。例えば、時短料理したいならこちらの記事がおすすめです。
感染症の影響で家にある時間が長くなると外食も面倒になってくるので、簡単に作れて手間のかからない時短料理を活用して下さい。
それでは( ^_^)/~~~。