子どもの記憶力や学習能力は、0〜3歳の体験や教育環境で変化すると言われています。そこで、様々な論文から教育のヒントになるものを集めてみました。
今回は、0〜3歳のエビデンスに基づいた記憶力の上げ方について紹介します。
参考程度に見ていただければ幸いです。
0〜3歳の記憶力の上げ方
1.学習=記憶ではない
学習と記憶は別の回路が担当していることが、生理学研究所と玉川大学で行われた研究から明らかになりました。
学習をひたすら繰り返しても記憶力の回路が発達していなかったら、記憶として刻まれにくくなります。
2.幼少期はドーパミン期
思考や集中力に関係するドーパミンは、幼少期に特に出やすくなっています。
脳は3歳までに80%が完成すると言われ、幼児期が記憶力を伸ばす最高の時期になります。ブロックや積み木など組み立てるおもちゃが3歳児頃から対象になりますが、物を使って組み立てる動作をすることで、指先の器用さ、記憶力、空間認知力、集中力など様々な能力を育てる事ができるため良いとされています。
その他にも子どもの能力を引き上げる遊びが4つあるので、紹介します。
①.カードで物語を作る(対象年齢:0〜3歳児)
絵や写真、フラッシュカードなどを子どもに見せながら物語を話した後に、カードを隠して「今の絵は何だった?」っと子どもに答えもらいます。1歳前後からスタートし、答えられない間は大人が答え合わせをしてあげます。
海、車、太陽のカードで例えば、『太陽が出ている時に海へお出掛けするために、車でいきました。』このような物語を作ったあとに、車のカードを見せて答えさせてください。
②.絵本の読み聞かせ(対象年齢:1〜3歳児)
絵本は動かさず、子どもに絵をしっかりと見せてあげます。絵の情報から言葉をイメージしやすく、聴覚だけでなく視覚にも刺激を与えることができます。
特に五感を使って楽しめる絵本は、記憶力を高める教材に適しています。
③.フラッシュカード(対象年齢:1〜3歳児)
絵が書かれたカードをめくり「今の絵は?」と質問したり、単純にフラッシュしてみてください。ゲーム感覚でモノの名前を覚えることができ、記憶に刻む回路を育む事ができます。
④.会話の機会を増やす(対象年齢:0歳児〜)
子どもは身近な大人の会話を聞いたり、話しかけられたりする事で言葉を覚えます。
口元をしっかり見せることも大事です。会話が出来なくても、言葉を返すことも子どもは幸せを感じて音を習得します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、0〜3歳児の記憶力の上げ方について紹介しました。
記憶力を伸ばすというのは語弊があります。
記憶力の容量には限界があり、最大限に活用できる方法を紹介した形になります。
しかし、紹介した内容を繰り返し行うことで、親子間のスキンシップを深めて子どもにとってとても良い環境を作ることが出来ます。子どもは遊びを通して学んでいますので、様々な体験をさせてあげてください。
それでは(@^^)/~~~。