うつ病や妊婦中などで処方される薬に漢方が使われる事があります。しかし、どのような効能があり、何に効くか良く分かりません。
なので、売られている漢方薬について、5つ特徴をまとめてみました。どのような効能があるのか簡単にまとめたので、参考にして下さい。
市販の漢方薬5つの特徴
1.大建中湯
①.お腹の不調に使われる
腹部膨満感や冷えによる腹痛などに効果がある。
大建中湯の「中」とは、消化管の意味があります。お「中」を「建」て直すところから来ています。
腸閉塞や、術後の腸の癒着の予防にも使われます。
②.胃腸の気を補う『人参』が入っている
同じ人参湯に分類される六君子湯も消化器に作用します。(食欲増進の効果があります。)
2.抑肝散
①.神経の高ぶりに使われる
抑肝散の「肝」は精神状態に関与しており、「肝」の高ぶり(ストレス)を抑える効果があります。
不眠や小児の夜泣きに使われます。
②.アルツハイマー病のBPSDにも有効
BPSDとは、行動・心理症状のことで物盗られ妄想、幻覚、徘徊、不眠、抑うつなどの症状を示します。
3.補中益気湯
①.『人参』+『黃耆』が主剤の参耆剤に分類
- 主剤が『人参』のみ→消化器のみの気を補う
- 主剤が『人参』+『黃耆』→消化器+全身の気を補う
食欲不振や体力低下に使われます。
同じ参耆剤である「十全大補湯」との違いは、次の通りになります。
4.芍薬甘草湯
①.構成生薬
「芍薬」+「甘草」だけの処方は、1包あたり甘草2.0g入っています。
これは、グリチルリチン酸による血清K低下、血清Na上昇、血圧上昇、浮腫などの偽アルドステロン症に注意が必要です。
②.急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛に即効性がある
効果発現は、通常5分以内と言われています。
5.加味逍遙散
①.婦人科三大処方の1つ
- 当帰芍薬散→虚弱体質の人に!
- 加味逍遙散→イライラのある人に!
- 桂枝茯苓丸→体力・のぼせがある人に!
この中で唯一「山梔子」を含んでいます。
山梔子とは、イライラやストレス、うつに効果があると言われています。
②.牡丹皮を含む
流産の危険性があるため、妊婦さんに注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、よく見る漢方薬について紹介しました。
それぞれ効果が異なるため、容量用法を守って飲む他、投薬中の薬がある場合は、医師にちゃんと相談してくださいね。
それでは(@^^)/~~~。